植物の緑色は、人の心をリラックスさせ、癒やしの空間を作り上げてくれます。そんな植物に囲まれた部屋を作るのは、ガーデニング好きな方が一度は、夢見る憧れの空間。たくさん植物を置くならどこに、何を飾るのか考えている時間がとても幸せですよね。今回は、インテリア性に優れたり、育てやすかったり、初心者の方から熟練者までが楽しめるランキング上位の人気の観葉植物を20種をご紹介します。
■ 日光がよく当たる場所で育てる観葉植物
1. ハートカズラ
かわいらしいハート形の葉っぱから「ラブチェーン」とも呼ばれるハートカズラ。多湿にすると根腐れを起こしやすいため、風通しがよく土の乾きやすい窓辺に飾るのがおすすめです。寒さにやや弱く一年中暖かい環境を好むので、日当たりと風通しのよい場所に飾ると、かわいらしい葉っぱが楽しめます。
2. ワイヤープランツ
ワイヤープランツは、針金のような赤茶色の茎にタマゴ形の小さな葉っぱを密につけます。温暖地なら屋外で越冬できるほど耐寒性が強く、室内置きでは寒さで枯れることはほとんどありません。日光に十分当てた株ほど、細かく枝分かれして美しく茂りますよ。
3. 金のなる木(カネノナルキ)
金のなる木は多肉植物の一種で、縁起を担ぐ風水観葉植物として人気です。慣らせば直射日光でも平気なお日様の好きな植物ですから、斑入り品種以外は窓辺でよく日に当てて育てます。せっかくなら金運をつかさどる西、北の方位に置いて運気アップを狙ってみてはいかがでしょうか。
4. ニームの木(ミラクルニーム/インドセンダン)
ジャスミンに似た甘い香りの花を咲かせるニームの木。寒さにとても弱い室内栽培向きの観葉植物で、15度以下になると生育が著しく鈍ります。冬に寒さに当たると一時的に落葉することがありますが、株が生きていれば春には新芽が伸びるので諦めないようにしましょう。
5. コーヒーの木(コーヒーノキ)
コーヒーの木は、浮き出た葉脈と波打つ葉っぱのきれいな観葉植物です。光沢のある美しい緑葉を維持するために、日光のよく当たる窓辺で管理しましょう。夏は明るい日陰に移動させ、冬は10度以上を保てる日当たりのよい場所に置くのがポイントです。
■カーテン越しの窓辺/明るい日陰で育てる観葉植物
6. プレクトランサス
プレクトランサスは、鉢花として栽培されるほか、観葉植物として人気のあるシソ科の多年草です。直射日光に当てると葉焼けを起こすので、一年を通してレースのカーテン越しに置いて管理します。耐寒性が少し低いので、午前中は日光をたくさん浴びさせてくださいね。
7. シュガーバイン
シュガーバインは、パッと手を広げたような5枚の葉っぱがチャームポイントの観葉植物。白いインテリアと相性がよく、ホワイト系の吊り鉢に植えて飾るとおしゃれですよ。日照不足だと葉色が淡くなって株も軟弱になるので、やわらかい光の差しこむ明るい場所で育てましょう。
8. フィロデンドロン
フィロデンドロンは、ハートやギザギザのユニークな葉形が特徴の観葉植物です。直射日光は苦手ですが十分な日照が必要で、あまり奥まった部屋に置くと徒長するので注意します。セローム種を除いて寒さに弱いため、真冬でも10度以上の場所で管理してください。
9. トックリラン
株元がトックリのようにふくらむトックリラン。高い位置でまとまって垂れる細長い葉っぱから、「ポニーテール」とも呼ばれます。観葉植物の中では比較的寒さに強く、室内の半日陰ならまず問題なく越冬できます。できるだけ日当たりのよい場所で育てると、丈の詰まった立派な株になりますよ。
■ 大型
10.エバーフレッシュ
エバーフレッシュは、都会的でおしゃれな雰囲気のネムノキの仲間です。夜になると葉っぱを閉じる姿が、まるで眠ったように見えてかわいいですよ。日照が不足すると徐々に葉っぱが落ちて最後には枯れてしまうため、なるべく窓際の明るい場所に置くようにします。
11. カポック(シェフレラ)
観葉植物の定番カポックは、少々のことではへこたれない丈夫さが強みです。環境への適応力が高く、カーテン越しに日が差すような場所なら問題なく生育します。屋外で冬越しできる耐寒性の強さも魅力で、初心者の方でも安心してチャレンジできる観葉植物です。
■蛍光灯の光だけで育てる観葉植物
12. アジアンタム
涼しげな小さな葉っぱがかわいらしいアジアンタム。少々の日陰なら耐えますが、できれば間接光が当たるような明るい部屋で育てましょう。乾燥にとにかく弱く、水切れすると葉っぱがチリチリになって枯れてしまいます。手入れを頻繁にできないなら、浴室やキッチンなど湿度の高い場所に置くことをおすすめします。
13. ピレア
ピレアは、シェードガーデンのグランドカバーによく利用されています。日照不足で間延びした茎は元に戻らないので、半分くらいに切り戻して明るい日陰に置きましょう。葉っぱのきれいな模様を維持するには、強い日差しや夏の直射日光に当てないことが大切です。
■ 中型〜大型
14. シンゴニウム
夏に最盛期を迎えるシンゴニウムは、さわやかな涼感を感じさせるサトイモ科の植物です。キツネの顔のようなかわいい葉っぱはじつは幼葉で、強い日差しに当てるとやわらかい葉が焼けてしまいます。ただ、高温多湿の過酷な環境にも耐える力があるので、浴室や洗面所でも育てることができますよ。
15. ガジュマル
ハイドロカルチャーで人気のガジュマルは、タコの足のような神秘的な株元から「多幸(たこう)の樹」とも呼ばれます。日光を好みますが耐陰性も強く、人工的な光があれば枯れることはありません。太陽光を適度に取り入れると、葉色も美しくなって生育がよくなりますよ。
■ 白熱球など暗い日陰で育つ観葉植物
16. ポトス
鮮やかな緑色の葉っぱが特徴的で、班入り品種の人気が高いがポトス。耐陰性はありますが、あまり暗い場所に置くと斑が消えてしまうので注意が必要です。部屋が暗い時は、ポトスの中でもっとも耐陰性が強いとされる、パーフェクトグリーンという品種がおすすめです。濃緑一色で、2014年くらいから流通し始めた原種に近い状態を再現した、最新のポトスといわれています。
17. ペペロミア グラベラ
白やベージュのマーブル模様の葉っぱがおしゃれなペペロミア。グラベラは、ほふく性で草丈の低い育てやすい品種です。強い日差しが苦手なので、一年を通して直射日光の当たらない場所で管理しましょう。冬は明るい窓辺に移動させ、風通しをよくして乾かし気味に管理します。
18. アグラオネマ
アグラオネマは、ハリウッド映画の巨匠リュック・べッソン監督の作品にも登場した観葉植物です。自生地では光が十分に届かない林床部に生えるため、かなりの日陰にも耐えることができます。濃淡のはっきりしたアーミー柄の葉っぱは、ちょっとハードな雰囲気のワイルドな部屋におすすめです。
19. スパティフィラム
すっとした優雅な草姿と涼しげな白い花が魅力のスパティフィラム。グリーンの葉っぱを楽しむだけなら日陰で十分ですが、花を咲かせるにはある程度の日照も必要です。夏は日差しを避けた日陰に置き、冬は日当たりのよい場所に移動させるとよいですよ。
20. シュロチク(棕櫚竹)
アジアンリゾート風のインテリアに欠かせないシュロチク。耐陰性に優れ、ある程度の明るさがあればどこでも楽しめる観葉植物です。ただし、まったく光の当たらない場所ではいずれ枯れてしまうので、ときどきカーテン越しに日光浴をさせてあげましょう。
人気の観葉植物を集めて飾ってみよう
もともと自生している環境での、日光の当たり具合と同じ環境をもとめる観葉植物。日向〜暗い日陰まで、観葉植物の得意な環境が違うことがわかりましたね。
植物を飾ることを諦めていた部屋でも、季節や生育状態によっては、暗い場所や寒い環境にも耐えてくることも。みなさんの家の環境や空いたスペースに合わせて、お好みの観葉植物を育ててみてくださいね。