みなさんは枯れ葉や切り落とした枝をそのままゴミ箱へ捨ててはいませんか。そんな方におすすめしたいのでが、雑草や枯れ葉を利用した肥料(堆肥)作りです。
ガーデニングがお好きな方なら、自宅で肥料や土作りをしてみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。今回は、そんな方に向けて雑草や落ち葉を使った、堆肥の作り方をご紹介します。
堆肥とは?
堆肥とは「肥料成分を含んだ土」のことです。市販されている固形や液体の肥料と比べてゆっくりと効果が出始め、長続きするのが堆肥の特徴です。
また原料次第で栄養価が変わり、作り方もさまざまなのでご家庭にあった方法が選べます。堆肥の原料には、葉っぱや枝、家畜のフンや野菜の皮など自然由来のものを使います。
雑草や落ち葉で堆肥を作るメリットは?
雑草や落ち葉を原料として堆肥を作ると2つのメリットがあります。1つは雑草や落ち葉をゴミとして捨てる費用がかからないこと、もう1つはガーデニングの肥料を購入せずに用意できることです。
また作り方によっては自治体から補助金をもらえることもあります。
雑草や落ち葉での堆肥の作り方は?
雑草や落ち葉を使った堆肥の作り方はいくつかあります。今回はその中でも初期費用がかからず、簡単に取り組める段ボールを使った堆肥の作り方をご紹介します。
■ 用意するもの
- 箱:四隅の足や台で高さをとった段ボール箱
- 土:ピートモス、もみがらくん炭
- 計測器:温度計、計量器
- 保温グッズ:布や毛布など段ボールを覆えるもの
■ 手順
- 落ち葉や雑草を集めて自然乾燥させる
- 段ボールに土を入れる
- 落ち葉や葉っぱを土に入れる
- 米ぬかなどを追加してかき混ぜる
- 段ボールにフタをする
- 毛布などを被せて保温する
- 1日1回中身をかき混ぜる
- 段ボールが一杯になるまで3〜6を繰り返す
- 段ボールがいっぱいになってから10日間は毎日中身をかき混ぜる
- 1ヶ月以上放置する
- 最初に雑草や落ち葉を入れてから3ヶ月たつまで放置
- 黒土や米ぬか少し入れてかき混ぜる
- 2~3週間放置すると堆肥の完成
雑草や落ち葉での堆肥の作り方!堆肥化する期間は?
うまく堆肥化が進めば2〜6ヶ月ほどで堆肥が完成しますよ。自治体によっては段ボールを使った堆肥作りに補助金を出していることがあるので、お住いの役所に確認してみてくださいね。
雑草や落ち葉で作った堆肥の使い方は?
雑草や落ち葉を原料にした堆肥ができたなら、あとは通常の堆肥や肥料と同じように使いましょう。堆肥には肥料成分の即効性がないので、苗を植える前の最初の土作りで使うのが一般的です。
堆肥を使ったあとは、通常のガーデニングと同じで固形肥料や液体肥料を使ってかまいません。
堆肥に向いている雑草や落ち葉とは?
堆肥作りに向いている雑草や落ち葉の条件は2つあります。1つは含んでいる水分量が少ないこと、もう1つは微生物によって分解(堆肥化)しやすい植物の葉っぱを選ぶことです。
雑草や落ち葉を使った堆肥作りでエコガーデニングを始めよう
雑草や落ち葉は、ガーデニングを楽しむうえでどうしても出てしまうもの。今回ご紹介した段ボールを使った堆肥作りは、ベランダや室内でも挑戦できるので、ぜひ機会がある方はチャレンジしてみてください。
農林水産省『Ⅴ 堆肥など有機資源の利用』 参考文献: 高知県 高知市役所 情報政策課『段ボールコンポストでエコ生活』 参考文献: 兵庫県 西宮市役所『段ボールで生ごみを堆肥化リサイクル!』参考文献:
更新日: 2021年08月11日
初回公開日: 2015年06月30日