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植栽とは?目隠しや花壇におすすめの低木や草花の種類は?

木々や草花を家の周りに植えると、雰囲気が明るくなって家全体の空気も変わってきますよね。また目隠しとして植物を植えることで、プライベートな空間が保たれるためには必要なことです。では、一体どんな植物を植えればよいのでしょう?今回は、そんな家の周りに植物を植える「植栽」とは何なのかと、目隠しや花壇におすすめの低木や草花をいくつかご紹介します。

植栽とは?

植栽とは、玄関の周囲や門、塀の周り、庭といった敷地内に植えられる多種多様な草花や樹木のこと、もしくは植えることを指します。視覚的に雰囲気をよくするだけでなく、広さがある場所であれば災害時の避難所としてや、室温の調節ができるなど様々な効果や役割があります。バルコニーなどの屋上緑化も植栽に当たります。

■ 目隠しにおすすめの低木

寒椿(カンツバキ)

カンツバキ

寒椿は、常緑性のツバキ科・ツバキ属に分類される山茶花の園芸品種です。樹高は1.5~3mほどとちょうどよく、横に広がりやすいですが刈り込みに強いので好みの樹形を作ることができます。11~2月頃には香りのよい花を咲かせます。紅色の八重咲きの花が一般的ですが、赤や白、ピンク色をした一重咲きもありますよ。濃緑色の長楕円形をした葉をたくさん茂らせます。

トキワマンサク(ベニバナトキワマンサク)

ベニバナトキワマンサク

トキワマンサクは、マンサク科・トキワマンサク属に分類される常緑樹です。樹高は2~3mほどに生長し、3~5月頃にヒモ状の白や赤の花を咲かせます。

丈夫な性質で刈り込みがしやすいことから、生け垣にも最適。ユニークな花が咲くと、華やかな雰囲気で家の周りを満たしてくれます。

ボックスウッド

ボックスウッド 生垣

ボックスウッドは、ツゲ科・ツゲ属に分類される常緑樹常緑性の低木です。明るい色合いをした光沢のある葉っぱを密に茂らせる姿は、洋風・和風にこだわらず手軽に生け垣として取り入れることができます。また、樹高は2mほどに生長しますが、丈夫で刈り込みに強く、箱型だけでなく好きな樹形に剪定して楽しめます。寒さに当たってブロンズ色に紅葉する姿もおもしろいですよ。

■ 花壇におすすめの草花

アガパンサス

アガパンサス 地植え

アガパンサスは、夏の空のようなさわやかな青色の花を咲かせる球根植物です。植えっぱなしでも毎年花を咲かせるほど丈夫で、育てる手間が少ないところが初心者向き。もともとは1mほどの草丈の高いものが主流でしたが。品種改良によって草丈30cmほどと低いものも出回り花壇への使い方も多様になってきました。草丈の低い夏の植物と合わせた寄せ植えもきれいですよ。

マリーゴールド

アフリカン・マリーゴールド

マリーゴールドは、オレンジや黄色のころんとまとまった花を咲かせる一年草です。草丈が30~60cmと低く、花壇の前面など寄せ植えのときに重宝します。土の中のセンチュウを駆除し、花の香りや根の周りに潜む害虫を追い払う効果があることから、「コンパニオンプランツ」としても人気がありますよ。虫が苦手という方はぜひ花壇に植栽したい花の1つです。

チューリップ

チューリップ

春の花壇を代表する花といえばチューリップ。まっすぐに伸びた茎の先に風変わりな花を咲かせる姿は、一度見たら忘れられませんよね。人気の花とあって種類も多く、一重や八重、フリンジ咲きと花びらの形は様々。また、ムスカリやラベンダーなどと一緒に寄せ植えにすると春らしい華やかな花壇を作ることができます。

■花や実を楽しむ木

サツキツツジ

サツキ

サツキツツジは、ツツジ科・ツツジ属に分類される常緑性の低木です。沿道や公園の周りに植えられている姿をよく見かけますよね。5月頃には、ピンクや紫に近いピンク、白などの花を咲かせます。枝が横に広がりますが、1mくらいの樹高にまとまり緑の葉っぱを密に茂らせるので、目隠しや生け垣に使いやすいですよ。

ジンチョウゲ

沈丁花 枝 ジンチョウゲ 

ジンチョウゲは、ジンチョウゲ科・ジンチョウゲ属に分類される常緑性の広葉樹です。樹高は1~2mほどに生長し、表面に光沢のある長楕円形の葉っぱを密に茂らせながら自然と半球形の姿にまとまります。そして、3月頃から星形の花を球状にまとめて咲かせます。この花の香りがよいことから、世界三大香木の1つに数えられています。

ブルーベリー

ブルーベリー

ブルーベリーは、濃い紫色の実が初夏に収穫を楽しめる低木です。樹高が1~3mと小さいことから、気軽に植栽できる果樹として親しまれています。ただ、1本だけでは実をなさず、2本以上違う品種の木を植えないといけません。2本のブルーベリーを植えれば、春に白い花も楽しめるうえ、庭のアクセントにもなってくれますよ。

アジサイ(紫陽花)

アジサイ 紫陽花

夏の花木としておなじみのアジサイ。ピンクやブルーの花がまとまって咲く姿は、梅雨の憂鬱な気持ちを和らげてくれる存在です。植栽する土の性質によって花色が変わることを知っておくと、工夫次第で色々な見た目を楽しむことができますよ。最近では、中心に花が咲かないガクアジサイも人気です。

■グランドカバーやシェードガーデンにおすすめの木や草花

カモミール

カモミール 野原 ジャーマンカモミール

カモミールは白い可憐な花を咲かせるキク科の植物で、違う属に分類される「ローマンカモミール」と「ジャーマンカモミール」の2種類があります。古くからヨーロッパでは薬草として親しまれ、やさしい香りを放つことが特徴です。草丈が低い多年草のローマンカモミールが、グランドカバーに向いていますよ。虫を寄せ付けない香りを放つので、一緒に植える植物を守ってくれる心強い存在になってくれます。

セダム(マンネングサ)

セダム

セダムは多肉植物ブームの火付け役として人気のベンケイソウ科の植物です。寒さにも暑さにも強く、地面を這うように生長することから、グランドカバープランツとして人気があります。

特に日本原産のキリンソウやベンケイソウは育てやすいと人気です。近年は、マンションや高層ビルの屋上緑化に適した植物としても注目されています。

ギボウシ(ホスタ)

ギボウシ

ギボウシや、ユリ科・ギボウシ科に分類される多年草です。株元にまとまって付く葉っぱの姿がユニークで、夏の間筒型の控えめな花を咲かせます。スジや斑の入る葉っぱが美しいことから欧米で人気となり、今やシェードガーデンにとっては欠かせない存在となっていますよ。特に大型の品種がよく利用されています。

■ シンボルツリーに人気の樹木

ギンヨウアカシア(ミモザアカシア)

ギンヨウアカシア

ギンヨウアカシアは、名前の通りシルバーリーフの葉っぱが美しい常緑性の高木です。樹高が4~10mと大きく育ち、四方に広がる枝が作り出す樹形はインパクトがあります。

また、春になるとポンポンのような小さな花をまとまって咲かせる姿がかわいらしいですよ。広い庭があるなら、一度は植栽してみたいシンボルツリーに人気の木です。

オリーブの木

オリーブの木

実がオイルや塩漬けにして楽しまれるオリーブの木。細く伸びる幹や枝と、美しい銀色がかった細長い葉っぱを生やす姿から洋風の庭に植えたい樹木として人気。玄関口に1本オリーブの木があるだけで、おしゃれなお家に見えるから不思議ですよね。暑さにも寒さにも強く、大掛かりな剪定も必要ないので、植物の栽培に慣れていない方が庭に植栽しても安心して育てられます。

ヤマボウシ

ヤマボウシ

ヤマボウシは、ミズキ科・ミズキ属に分類される落葉性の高木です。細くしなやかな枝を広げながら、5~10mほどの大きさに生長していきます。

タマゴ型の鮮やかな緑色の葉っぱが美しいことに加えて、春に咲く白い花や実が楽しめることが人気のシンボルツリーとなっています。落葉するのは手間だな…と感じる方は、常緑性のヤマボウシもありますよ。

家にあった植物を植栽してガーデニングを楽しもう

植栽によって、草花が庭に彩りを加えてくれるだけでなく、目隠しや防犯、動物の侵入を防ぐなど様々な効果があります。ただ、環境によって育ちが悪かったり、冬場には落葉してしまったりと、植物の性質は様々です。家の雰囲気と環境にあう植物を選んで植えて、ステキな庭を作ってみてくださいね。

更新日: 2022年04月27日

初回公開日: 2016年08月21日

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